日本カント研究 21


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採用論文

カントによる空間の関係説批判と幾何学のア・プリオリな応用可能性

片山 光弥

カントと「自然の崇高」

高木 駿

「第四誤謬推理」における懐疑論批判について

福地 信哉

『人倫の形而上学の基礎づけ』における二つの立場

松本 大理


シンポジウム

シンポジウム概要報告 カントと尊厳の復権

中澤 武

尊厳概念の形而上学的意味の再検討

宇佐美 公生

人間の尊厳という価値の実在性―センセンによる人間の尊厳概念の理解をめぐって

蔵田 伸雄


共同討議I

共同討議I概要報告 カントと非ヨーロッパ世界

山根 雄一郎

多声的思考の系譜―レッシング、ヘルダーからカントへ

笠原 賢介

啓蒙期ヨーロッパにおける儒教情報の流入

井川 義次


共同討議II

共同討議II概要報告 カントの心理学

城戸 淳

魂と認識論―カントの心理学をめぐって

渡邉 浩一

道徳心理学とカントの実践哲学の接点を探る

永守 伸年


書評

御子柴善之著
『カント哲学の核心─『プロレゴーメナ』から読み解く』
(NHKブックス、2018年

宇佐美 公生

大森一三著
『文化の進歩と道徳性―カント哲学の「隠されたアンチノミー」』
(法政大学出版局、2019年)

松本 大理

石川求著
『カントと無限判断の世界』 (法政大学出版局、2018年)

佐藤 慶太

カトリーヌ・マラブー著
平野徹訳 『明日の前に―後成説と合理性』 (人文書院、2018年)

相原 博

寺田俊郎著
『どうすれば戦争はなくなるのか ―カント『永遠平和のために』を読み直す』
(現代書館、2019年)

西田 雅弘

網谷壮介著
『共和制の理念
イマヌエル・カントと一八世紀末プロイセンの「理論と実践」論争』
(法政大学出版局、2018年)

小谷 英生